魅惑の緑に秘められた輝き:ウランガラスの神秘

皆さんは、うっとりするような鮮やかな緑色のガラス製品を目にしたことはありますか?
もしそれがブラックライトの下で妖しく光っていたら、、、、それはきっと「ウランガラス」でしょう。
今日は、私のコレクションの中でも特にミステリアスな輝きを放つ、ウランガラスの魅力について語らせてください。
こちらもおじいちゃんの家にありました😃
小傷やくすみがありますが、古いモノなのでそんなものでしょう!
味わいがあっていいです。
おじいちゃんってすごい人なのかな。。と思うんですが、結構凄い人だったみたいで、
そのお話はまたどこかで。。。
ウランガラスとは?
ウランガラスとは、その名の通り、微量のウランを着色剤として混ぜて作られたガラスのこと。
19世紀末から20世紀初頭にかけて、主にヨーロッパやアメリカで盛んに製造されました。
普段は淡い黄緑色や黄色みを帯びた色合いをしていますが、紫外線(ブラックライト)を当てると、蛍光を発して鮮やかな緑色に輝くのが特徴です。
この独特の輝きが、多くのコレクターを魅了してやまない理由の一つでしょう。
なぜウランが使われたのか?
ウランがガラスの着色に使われたのは、その独特の色合いと蛍光性が理由です。
微量のウランを加えることで、他にはない美しい緑色や黄色を生み出すことができたのです。
また、当時はまだウランの危険性が現在ほど認識されていなかったという背景もあります。
ウランガラスの歴史
ウランガラスの歴史は古く、1830年代にボヘミア(現在のチェコ)で初めて製造されたと言われています。
その後、イギリスやアメリカなどでも生産が始まり、様々なデザインの食器や装飾品が作られました。
特にアール・デコやアール・ヌーヴォーの時代には、その独特の美しさから多くの人々に愛されました。
しかし、第二次世界大戦以降、ウランの軍事利用が進むにつれて、ウランガラスの製造は徐々に減少していきました。現在では、一部の作家や工房で少量生産されているに過ぎません。
そのため、アンティークのウランガラスは希少価値が高く、コレクターの間で高値で取引されています。
ウランガラスの魅力
私がウランガラスに惹かれるのは、その神秘性です。
普段は静かに佇んでいるガラスが、ブラックライトの光を浴びた瞬間に、まるで魔法のように鮮やかな緑色に輝き出す。その予期せぬ変化に、いつも心を奪われます。
また、一つ一つ異なる色合いや気泡、歪みなど、アンティークならではの風合いも魅力の一つです。長い年月を経て、今ここに存在しているという物語を感じさせてくれます。
コレクションの楽しみ
私のコレクションには、様々な形やデザインのウランガラスがあります。小さなグラスから、少し大きめの花瓶まで。それぞれが異なる表情を持っており、眺めているだけで心が満たされます。
コレクションの楽しみの一つは、蚤の市やアンティークショップで、新たなウランガラスとの出会いを求めて歩くことです。光を当てて、緑の輝きを見つけた時の喜びは、何物にも代えられません。
そして、夜になるとブラックライトを当てて、その幻想的な光り輝く姿を楽しむのが、私にとって至福の時間です。
おわりに
ウランガラスは、その美しい輝きの中に、歴史や神秘、そして所有者の愛情が詰まっているように感じます。これからも大切にコレクションしていきながら、その魅力を多くの人々に伝えていけたらと思っています。
皆さんのコレクションにも、何か神秘的な輝きを放つアイテムはありますか?ぜひ教えてくださいね!

なぜこんなに美しく光るのか?
その秘密は、ウランガラスに微量に含まれる「ウラン化合物」にあります。ブラックライト(紫外線)を当てると、ウラン化合物が紫外線を吸収し、そのエネルギーを私たちに見える緑色の光として放出するのです。これが「蛍光」という現象です。
昼間の光の下では美しいグリーンのガラスですが、夜の闇でブラックライトを当てると、その表情は一変。幻想的な光を放ち、見る人を惹きつけます。





でもさ、ウランって危なくないの??と思いますよね!?
調べてみました↓
ウランガラスから放出される放射線について
ウランは放射性元素であり、微量の放射線を放出しています。
ウランガラスにもそのウランが含まれているため、わずかながら放射線が出ています。
しかし、その放射線量は非常に微量であり、自然界に存在する放射線(自然放射線)のレベルと比べて、大幅に高いわけではありません。
日常生活で私たちが浴びている自然放射線は、宇宙線や大地からの放射線、食物などに含まれる放射性物質など、様々なものに由来しています。
アンティークのウランガラスから放出される放射線量は、これらの自然放射線と比較しても、多くの場合、無視できる程度です。
危険性の低い理由
- 含有量の少なさ: ウランガラスに含まれるウランの割合は、通常2%以下とごく微量です。
- 放射線の種類: ウランが放出する放射線の種類は主にアルファ線、ベータ線、ガンマ線ですが、ウランガラスの場合、ガラス自体がアルファ線やベータ線を遮蔽するため、外部に放出されるのは主に透過力の高いガンマ線です。しかし、そのガンマ線の量も非常に少ないです。
- 距離による減衰: 放射線は距離が離れるほど急激に減衰します。通常、ウランガラスを手に取ったり、飾ったりする程度の距離であれば、人体に影響を与えるほどの放射線量ではありません。
注意しておきたい点
- 粉塵の吸入: ウランガラスを破損させてしまった場合、微細なガラスの粉塵を吸い込む可能性は避けるべきです。粉塵には微量のウランが含まれている可能性があるため、念のため掃除機で丁寧に清掃し、直接触れないようにしましょう。
- 長期間の密着: ウランガラスを肌に長時間密着させるような使用法は避けた方が良いかもしれません。しかし、通常の посуда(食器)や装飾品として使用する分には、過度な心配は不要でしょう。
- 現代のウランガラス: 現在、少量生産されているウランガラスの中には、昔のものよりもウラン含有量が多いものも存在する可能性があります。もし現代のウランガラスを入手された場合は、念のため製造元に放射線量について問い合わせてみるのも良いかもしれません。
まとめ
アンティークのウランガラスは、その美しい輝きを楽しむ上で、過度に放射線を心配する必要はないと考えられています。自然放射線レベルと比較しても、その放射線量は非常に低い場合がほとんどです。
ただし、破損時の粉塵の吸入や、長期間の密着などは避けるように心がけると、より安心してコレクションを楽しめるでしょう。
もしご心配なようでしたら、ガイガーカウンターなどの放射線測定器で簡易的に測定してみるのも一つの方法です。
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